ベトナム就職後の生活について

ベトナム就職をすると直面するのがベトナム生活です。いろいろと苦労があると思いますが、その中でも日本と同じように生活をしていたら、いくらお金があっても足りないってことになります。
その原因の一つは日本と比べるともらえる給料の相場は低いからです。駐在員であれば手当などで収入は増えるみたいですが、この記事を読んでくれているほとんどの人は現地採用の人になると思います。
ベトナムで現地採用として就職した人の給料の相場は1500ドル〜2000ドルです。技術職や管理職、IT系の人なんかは相場よりも500ドル〜1000ドルくらい高い印象です。(あくまでも基本給の話で、営業の方で歩合がついて5000ドルって人も知っています)

ベトナムは東南アジアの中でも比較的物価が安い国だと思います。なので、贅沢しなければ十分に貯金をしながら生活が出来ます。

家賃は日本と比べると半額程度に抑えられます。東京や大阪の都市部からすると3分の1くらいになるかも知れません。現地採用の人が高級サービスアパートメントに住むことはないと思いますが、この家賃は1000ドル以上です。掃除と洗濯がついているようなアパートメントは300ドル以上です。ローカル向けアパートメントは150ドル〜500ドルです。私の周りの現地採用の人が住んでいる家賃相場は300ドルです。(ちなみに全てワンルームなど一人で住む広さの料金です)

食費は1回1ドル〜10ドルくらいが相場です。日本食は5ドルを越えますが、高級店じゃない限り10ドル以内に収まります。ただ居酒屋など飲みに行くと、大体1回5ドル〜50ドルくらいです。これもローカルとローカル以外で大きく変わります。

クラブやディスコはビール1杯が2.5ドル〜8ドルです。4人以上で行く場合は、意外とウィスキーなどボトル(200ドル〜)で飲むほうが安く済むことが多いですが、日本人は「ディスコ=高い」と身構える人が多いのでビールを頼む人が多く結果的に多く使うことがあります。

服は良いものが安く手に入るのは女性用だけで、男性用の物は高いです。おしゃれしようなんて考えたら大変です。とても高くなってしまいます。ただTシャツやジーパンなどは流れ品を扱うお店で安く買えることができます。
安くて良いものが欲しい時は、日本に帰った時に買うのが賢明です。

靴やカバンも服と同様に安くて良いものはありません。安くて良いものが買えるのは革製の小物くらいだと思います。
あとはホイアンなどに行って生産工場の現場で買うくらいです。

「衣」「食」「住」が出たところで、大体の目安をまとめておきます。

家賃:330ドル(光熱費込)
食費:1日10ドルx30日 =300ドル
遊興費:50ドルx4回 =200ドル
衣類:50ドル
電話代:20ドル
その他:50ドル

合計:950ドル

1000ドル弱なので、贅沢さえしなければ1500ドルの給料であっても500ドルは貯金できる計算になります。

ただ家族を持っている場合ですと、教育費が結構大変な出費になります。
日本人学校に行かせようなものなら1名あたり1ヶ月700ドルが必要になり、これに交通費など諸々かかることを考えると800ドルは必要だと考えないといけません。インターナショナルスクールであれば1ヶ月2000ドル近いお金がかかるとも言われています。

また先述の食費などは1名分なので、これに人数分が加わります。

家族4人で2名が日本人学校に通えば3500ドルは必要になってきます。

独身者であれば、ベトナム給料の相場でもらえるなら十分になりますが、家族であれば会社がどれくらい出してくれるかを確認する必要があります。そのため、人材紹介会社を利用して就職する場合は担当者にこれらを伝えておくほうが良いです。